アメリカで美術を学ぶ学生にとって、
分厚い何冊もの美術史やエッセイは必須科目だ。
その中でも、バーミエの絵画は、作品の重要な要素となる
光と影を習得する明快なお手本として、いち早く登場する。

 

昔、その巧みで繊細な自然光の捉え方に魅了されて以来、
彼は今も私の好きな画家の一人だ。

 

その絵画の世界を見ているかのようなヴィクトリアの訪問は、
私を大いにときめかせた。
オランダ、スイス、ドイツと、ヨーロッパからアメリカにやって来た彼らのルーツを思えば、
その服装に時代や文化の名残を見るのも道理だ。

 

残念ながら、求めんとする自然光には恵まれなかったものの、
ここオハイオで、このような遭遇に与るのは奇跡に近い幸運としか言いようがなく、
ハッセルブラッドが手元にないことを、大いに悔やんだ。

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