エリザベスの運転で、ハリス家のカトリーナ、ヴィクトリアと共に
芥子菜の花畑に出かけた。
一面艶やかなミモザ色に染まった花畑で、私たちは甘い香りを纏い、
はしゃぎながら足取りも浮かれていた。

 

その後アルパカ農園に立ち寄ったが、
アルパカは愛嬌者で、ようこそとばかりにエリザベスに口づけた。
私も、箸が転んでもおかしい年頃箸の小娘のように、実によく笑った。

 

芥子菜はカリフォルニアのものに較べると、
より太く逞しい葉茎に、大きな鈴なりの鮮やかな黄色の花びらの房をつけ、
生き生きと芳醇な香りを放っているように思えた。

 

カトリーナとヴィクトリアは、バケツに溢れるほどの花を持ち帰り、
一家の少女たちは、和気藹々と芝生に座りながら、
それぞれの髪にかざす花飾りを作って、季節を愛でた。

 

他愛もないことを言い合っては、笑いこけ、
きっと少年たちにはわからない それは私たちだけの時間なのだ云うことを
私たちは識っているかのように。

 

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