六月の花嫁

デイヴはハテライトを離れ、弁護士として成功をおさめた後、実業家に転身した。
夫妻には既に九人の実子がいたが、更に六人エチオピアから孤児を迎え養子にした。
凡人の私には、びっくりするようなお話しだ。

 

今日は、その養子の一人であるエリと、夫妻の友人ダンとベス夫婦の息子イアンの結婚式だ。
ハリス夫妻は、両家の四人とは友人であり、
女性たちは祝宴の厨房を、そして一家で賛美歌隊も務めた。
私は、結婚式のアルバム作りを担当した。

花嫁が花婿と初めて出会ったのは、
十五歳の若さで脳腫瘍により急逝した花婿の妹を葬送る日だった。
悲しみに打ちひしがれるイアンに寄り添い、その癒えぬ傷口を分かち合ううちに、
やがて友情が芽生え、いつしかそれは愛へと変わっていった。
きっと人生は、台本のない壮大なドラマなのだろう。

緑滴るウイスコンシンの丘、六月の花嫁エリと花婿イアンは、
花婿の母ベスが前日終日かけ丹精こめた
見事な飾花、襟元の花飾り、フラワーガールの花冠、フラワーシャワー、卓上花と
青い花びらが美しい、花婿の妹の手つくりのウエデイング・ケーキ、
そして遥かペンシルバニア、コロラド、インデイアナ、ニューヨーク、オハイオ等々
州外からの参列者に包まれ、盛大な祝福を受けた。

ご結婚おめでとう!

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